2017年3月22日、桜井誠 「昨今の世情、皇室問題で揺れています。一つ目には譲位問題(生前退位などと不敬な書き
発言内容 | 昨今の世情、皇室問題で揺れています。一つ目には譲位問題(生前退位などと不敬な書き方をするメディアがありますが)、二つ目には皇統問題です。譲位についてはすでに多くの方もご存知かと思いますが、第四十一代持統天皇より五十九人の帝が上皇に御成り遊ばされています。今上陛下が百二十五代ですので約半数の帝、持統天皇から数えると七割の帝が上皇に御成り遊ばされています。
即ち、天皇位を東宮様(皇太子殿下)に譲られ、仙洞御所(上皇と成られた帝がお住まいになる御所)にお入りになることは、明治の欽定憲法以前、江戸期まではごく普通に行われたきた我が国の伝統でもあったのです。これは、いかに権威の象徴とはいえ国家の頂点に立つのは大変なことであり、心身に大きなご負担が掛かることから二~三十年で天皇位を東宮様に譲られ、上皇として新天皇にご助言遊ばされる制度が出来たと推察されます。上皇に御成り遊ばされても、新天皇に歴代の継がれてきた祭祀、国の成り立ち、それに伴う天皇としての振舞いなどを指導されなければなりません。しかし、天皇の御位にある時よりはご負担も軽くなります。もちろん、歴史上において上皇に御成り遊ばすことがなかった帝もいらっしゃることは事実です。
そして、もう一つの問題が皇統問題です。皇統問題については「このまま皇室が進めば、秋篠宮悠仁親王殿下の代で危機を迎える」「だから、今のうちに皇統について話し合うべきだ」とする主張です。中には「女系天皇を認めないのは世界的に見ても異常、差別」と主張する者もいますが、ではローマ法王位についてこの人たちはどう考えているのでしょうか?まずもって女系天皇と女性天皇は分けて考えなければいけません。歴史上百二十五代の天皇の中で十代八人(重祚を含む)の女性天皇がおられます。これは世俗で言うなれば「中継ぎ」のようなものです。八人の女性天皇は一代限り、次代の天皇には男系男子の天皇が選ばれています。
こうして我が国では男系男子の天皇が二千六百七十七年間続いてきたのです。しかし、その永きにわたる皇統を「女系天皇」をもって破壊しようと目論む輩もいるのです。女系天皇は悠久の天皇の歴史の中でも一人も存在していません。母系で天皇の血筋にはあたるものの、神武天皇の系統を持たない方を指します。 誠に不敬ではありますが、分かりやすく説明するために敢えて持ち出しますのでご容赦を…敬宮愛子内親王殿下が仮に天皇となられた場合、この時の天皇は女性天皇になります。しかし、その後、一般男性とご結婚をされて皇子が御生まれになられた場合が問題なのです。皇子は神武天皇の皇統を継いでいないため、敬宮愛子内親王殿下の次の天皇から日本は大和朝廷ではなく、別の国になるということになります。
こうした国の重大事を国民に十全に説明することなく、勝手に国を変えようとする輩に深い憤りを覚えます。皇室と国民は切っても切れない関係であり、国民の理解が無ければ皇室が続かないことは理解出来ます。であるなら、まず私たちが二つの問題を十分に認識し、譲位そして皇統について最善の道を考えるべきだと思うのです。旧宮家のうち適任者を皇室に戻す、宮家について皇統に連なる(何代前からかは議論が必要)ことを条件に養子を認める、など様々な検討が必要なのです。欽定憲法以降、国民の支持無くして天皇はなく、天皇が君臨せずして日本(国民)は無いのです。 |
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発言者 | 桜井誠 |
所属 | 東京都知事選立候補者 |
所属団体 | 日本第一党 |
発言日時 | 2017/3/22 |
発言場所 | Doronpaの独り言 |
情報源 | Doronpaの独り言 日本の論点 譲位問題そして皇統問題 |
掲載日時 | 2017/3/22 |
掲載元URL | http://ameblo.jp/doronpa01/entry-12258271034.html |
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