大学・社会から差別をなくしたい!「キャンパス・ヘイトウォッチ・ガイドブック」


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※お詫びと訂正

パンフレット内の表記に下記の誤りがございましたので、ここに訂正させていただくとともに、深くお詫び申し上げます。

P.8 〔ページ下半分の「類似の事例」のうち、「石川県知事が・・」からはじまる事例 1行目〕
誤)「北朝鮮国民を餓死を餓死させなければならない」と発言
正)「北朝鮮国民を餓死させなければならない」と発言

P.13 〔「③Document 記録・通報する(ヘイトリポート)」の説明部分 4行目〕
誤)差別する家主が大学や大学生協が仲介・紹介していれば
正)差別する家主を大学や大学生協が仲介・紹介していれば

「キャンパス・ヘイトウォッチ・ガイドブック」とは?

留学生が、外国人であることを理由に暴言を吐かれる。

女子学生に対して、執拗に身体を触ったり嫌がらせをする。

授業で「朝鮮人はスパイ」といった発言が放置されている……。

残念ながら、日本社会での人種差別・性差別はここ近年、ますますエスカレートしています。

差別はもはや「うっかり」とした偏見の結果ではなく、相手を攻撃することを目的に「積極的に」「楽しんで」行われるようになっており、大学空間、そして日常生活全体でいつ直面してもおかしくない状況になってしまいました。

それでは、目の前で差別が起きたとき、どうしたらいいのでしょう? 自分にもできることはあるのだろうか?直接止めるのは怖くてできそうにないけど……。

このような疑問に答え、差別と闘う方法を紹介するために、私たちARICは「キャンパス・ヘイトウォッチ・ガイドブック」を作成しました

差別が起こったとき、見て見ぬ振りをすることは、差別に加担することに他なりません。かといって、直接加害者を非難するのも勇気が必要。自分が被害にあった場合ならなおさらです。

ここで紹介している方法は、「第三者介入」。つまり、差別をたまたま目撃した第三者が、差別と闘うために取りうる方法です。

「キャンパス・ヘイトウォッチ・ガイドブック」では、「3つのD」を通じて、第三者がどのように有効で、かつ安全に差別と闘えるのか示しています

その中でARICが最も重視している方法こそ、“Document” つまり「差別を記録し、通報すること」です。

差別事件の様子を動画で撮ったり、SNSでの暴言をスクリーンショットで保存したり……記録はまず、「差別事件が発生した」ことを示す何より重要な証拠になります。

そしてそれを、関係機関やNGOに通報する。被害者に必要なケアをもたらし、差別を社会問題としてキャンペーン化していくことで、差別のない社会の実現に近づくことができます。

ガイドブックでは、「そもそも何が差別なの?」「日本以外ではどんな対策が取られているの?」といった基本的な質問から理解できるようになっています。「キャンパス」と銘打ってはいますが、もちろん大学以外の場所でも十分活用していただけます

差別のない社会を目指す第一歩として、まずは差別と闘える大学生・大学空間を作っていきたい。

このような思いのもと、私たちARICはこのガイドブックを作りました。

この冊子を通じて、大学生だけでなく、一人でも多くの方と一緒に、差別のない社会を作り出していけることを願っています。

ARICのガイドブック作成をご支援くださいました皆様へ

「キャンパス・ヘイトウォッチ・ガイドブック」は、みなさまからのクラウドファンディングへのご寄付により作成されました。ご理解とご支援をくださったみなさまに、今一度厚くお礼申し上げます。

クラウドファンディングの詳細はこちら

昨年春に開始しましたキャンペーン「差別のない大学にするために、差別を止めるためのガイドブックを作りたい!」は、148人の方から、計1,211,000円のご協力をいただきました。以下、ご協力くださった方の一部をご紹介させていただきます。

齋藤真由美 様
ノムじい 様
藤本紘士 様
ミズノマユミ 様
新井克幸 様
松崎哲郎 様
小川玲子 様
灌木 様
小笠原一能 様
東 英明 様
末冨芳 様
南Q太 様
武崎直央 様
くになかさきえ 様
世古修路 様
渡辺雅之様 (大東文化大学教職課程センター)
piperauritum 様
ソウルメイト韓国語学校 様
大関ゆかり 様
芝崎多加夫 様
増岡広宣 様
三矢 泉 様
山内覚 様
鈴木久世 様

無事にガイドブックを完成させることができましたのも、みなさまの暖かいご助力のおかげです。

改めまして、スタッフ一同、深く感謝申し上げます。