2016年4月12日、麻生太郎 「”麻生国務大臣 シリアと北朝鮮は地理的に少し状況が違うんだと思います。 いわゆる
2016年4月12日、麻生太郎 「”麻生国務大臣 シリアと北朝鮮は地理的に少し状況が違うんだと思います。 いわゆる
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発言内容 | 麻生国務大臣 シリアと北朝鮮は地理的に少し状況が違うんだと思います。
いわゆるアメリカによるシリアの空爆という話は、これは北朝鮮で起きないという保証は全くありませんので、そういった意味では、私どもから見まして、これは世界経済に与えますリスクとか、国際金融市場とかそういったものにどのようなリスクが起きるかということ、いろいろことが考えられるんだと思います。
最近起きた戦争というような話ではなくて、リーマン・ブラザーズのバンクラプシー、破産が起きましたときには、あのころ、どんなことが起きるであろうかという予測とは全く違いまして、市場から全くキャッシュがなくなったんです。現金がなくなって、全くマーケットが動かなくなる。一日の金利、一日ですよ、一日の金利が七%とか八%とか、もうむちゃくちゃなことになりましたので。
ああいったようなことが起きたときに、日本としては、たしか一千億ドルをIMFに融資するという形にさせていただいて、少なくともアジア通貨危機の再来を招くのを未然に防ぐということを、IMFに日本が貸し付けたおかげで、ほかの諸国、EUとかアメリカとか、みんなそれぞれ、あと同調した結果、少なくとも、あのときアジアにおいて通貨危機は起こらず、むしろそのときは、東ヨーロッパの中小の国々がこの金を借りて、当時のサブプライムローンなる怪しげな金融派生商品に手を出していた銀行の取りつけ騒ぎを国が補完して、結果として倒産を免れ、金融収縮という異常事態を防ぎ得たんだとは思っております。
あのころに比べて、今では、例えばアジアでチェンマイ・イニシアチブとかいろいろなものがそこそこでき上がってきておりますし、IMFやら何やらも、あの危機をやったおかげでいろいろなことがやれるようになって、インターネットなんかは随分充実したんだとは思います。
いずれにしても、今回、例えば北朝鮮で大量の難民が発生したときにはどんなことが起きるだろうか、その難民が武装難民だった場合はとか、いろいろなことを考えておかぬと、とてもじゃないけれども、金融という面の前の話で、もう少し危機的な状況は起き得るということは十分に考えておかないかぬことなので、これは金融庁の仕事ではありませんけれども、それは十分に起こり得る可能性をもって見ておかぬといかぬので。
何となく、朝鮮動乱といったら木内さんなんかはまだ生まれておらぬ時代の話ですが、私は北九州にいましたので、昭和二十五年ですから、戦争が終わった後、私どもの住んでおりました北九州あたりは、空襲警報、敵機来襲、灯火管制なんというものは日常茶飯事みたいに起きていましたので、東京へ来たら動乱景気でうはうはしていたので、何と日本というのは広い国だと思った記憶がありますけれども、全く地域によって差が違いましたので、地域差も起きることも十分に考えておかないかぬだろうなと、いろいろなことを考えておかないかぬというのが正直なところです。 |
発言者 | 麻生太郎 |
所属 | 財務大臣 |
所属団体 | 自由民主党 |
発言日時 | 2016/4/12 |
発言場所 | 財務金融委員会 |
情報源 | 財務金融委員会 - 13号 |
掲載日時 | 2016/4/12 |
掲載元URL | http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/193/0095/19304120095013.pdf |
事後経過 | |
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補足・解説 | |