1946年8月17日、椎熊三郎 「然るに終戰後日本の警察の状況は如何でございませうか、洵に思ひ半ばに過ぐるもの
1946年8月17日、椎熊三郎 「然るに終戰後日本の警察の状況は如何でございませうか、洵に思ひ半ばに過ぐるもの
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発言内容 | 然るに終戰後日本の警察の状況は如何でございませうか、洵に思ひ半ばに過ぐるものがあると思ふのであります、勿論敗戰の「シヨック」を受けて、日本人は一樣に虚脱の状態にあつたことは無理からぬことではございまするが、現下の警察力は餘りにも無力である、此の無力なる状態は一體何と云ふことか、警察の民主化とは警察の無力化ではない(拍手)殊に終戰當時まで日本に在住し、日本人として生活して居つた臺灣人、朝鮮人、是等が終戰と同時に、恰も戰勝國民の如き態度をなし、其の特殊なる地位、立場を惡用して、我が日本の秩序と法規を無視し、傍若無人の振舞を敢てなし來つたことは、實に我等の默視する能はざる所であります(拍手)曩に本議場に於て治安維持に關する緊急質問がありまして、政府當局は之に對して斷乎たる決意を示されたのであります、最近に至りましては一たび歸國したる彼等、特に朝鮮人の如きは、更に集團的に或る種の組織力を以て、再び日本に密航潛入せんとする者が、日を逐うて其の數を増加し、九州、山陰方面に於きましては、其の數實に數萬に及ぶと聞き及んで居るのであります、而も彼等は日本警察力の微弱に乘じて、兇器を携へ、徒黨を組み、驚くべき兇惡性を發揮して、當該住民の生活を脅かすこと實に言語に絶するものがあると聞いて居ります(拍手)而も尚ほ恐るべきは是のみに止まりませぬ、彼等の中には「コレラ」、「チフス」、赤痢等の保菌者が多數あつて、是が内地に傳播されて、今や内地に於きましては各所に夥しき罹病者を出して居る事實があります、政府は此の状況を何と見らるるのか、而して此の状況に對して如何なる處置を執られて居るのでございませうか、此の際此の實情を詳細に承り、併せて政府の所信を質したいのであります |
発言者 | 椎熊三郎 |
所属 | 衆議院議員 |
所属団体 | 日本進歩党 |
発言日時 | 1946/8/17 |
発言場所 | 第90回帝国議会 衆議院 本会議 30号 昭和21年08月17日 |
情報源 | 帝国議会会議録検索システム 第90回帝国議会 衆議院 本会議 30号 昭和21年08月17日 |
掲載日時 | 1946/8/17 |
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事後経過 | |
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