1994年8月9日、島村宜伸 「侵略戦争という表現には、いろいろ議論がある。戦争ぐらいむなしいものはない。人間の
1994年8月9日、島村宜伸 「侵略戦争という表現には、いろいろ議論がある。戦争ぐらいむなしいものはない。人間の
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発言内容 | (先の戦争を侵略戦争と考えるか、との問いに)侵略戦争という表現には、いろいろ議論がある。戦争ぐらいむなしいものはない。人間の理性も、人間としての倫理観とかそういうものは全く否定されてしまって、相手を殺すことが自分の安全につながる。究極はそういうことでしょ。 だから侵略戦争という表現について、過去に相手に迷惑をかけたかかけなかったかという議論をすれば、いくらでも議論できるけれども、世界には何千年の歴史があることですから、どこまでさかのぼるかということになるわけでしょ。現に戦後っ子だけで三分の二ですね。戦争を全く知らないような時代になってきているのに、相も変わらず昔を蒸し返して、それをいちいち謝罪していくというやり方は、果たしていかがなものかとは思いますね。 去年、マレーシアでもシンガポールでも中国でも言われましたよ。いつまで過去をわびるかと。大事なことは先行きのお互いの姿勢じゃないかと。結果は謝罪外交と言われることがなかった。よかったと思ってますよ。 侵略戦争じゃないかというのは、考え方の問題ですから、侵略のやり合いが戦争じゃないですか。逆に言えば。違いますか。一方的に日本だけがそういうことを行ったならば、この問題を突き詰める必要があるけれども、世界中にはいろんな事例がたくさんあるわけですから、これをいつまでもほじくってやっていることが果たして賢明なやり方なのかなと。少しでも自分たちが間違っていると思ったら、その分は国際貢献に形を変えて報いていくとか、ある意味の償いをしていくというか、そういう方が前向きなんじゃないでしょうか。 (それは、中国や朝鮮半島に対しても同じか、との問いに)同じですね。 |
発言者 | 島村宜伸 |
所属 | 文部大臣 |
所属団体 | 自由民主党 |
発言日時 | 1994/08/09 |
発言場所 | 記者会見 |
情報源 | 朝日新聞:島村宜伸文相の戦争観に関する発言<要旨> |
掲載日時 | 1995/08/10 |
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事後経過 | |
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補足・解説 | |