【新歓講演会 第2弾】杉田水脈問題とは何だったのか? ――日本軍「慰安婦」問題への「反日」バッシングからLGBT差別まで――
杉田水脈問題とは何だったのか?
――日本軍「慰安婦」問題への「反日」バッシングからLGBT差別まで――
■企画概要
自民党の杉田水脈衆議院議員は昨年『新潮45』に寄稿し、LGBTは「生産性がない」などというヘイトスピーチ(差別煽動)を流布させました。他にも「男女平等は永遠の幻想」という性差別や、日本軍「慰安婦」問題が「反日」勢力によるねつ造だとする歴史否定を、幾度も繰り返しています。しかし未だ謝罪も撤回もせず、何事もなかったかのように議員を続けています。
しかし杉田水脈議員のこれら差別は、欧州で同様の事件が起きた場合、刑事事件となりうるほど深刻なものです。
今回のシンポジウムでは、杉田議員のヘイトスピーチの社会的影響について考えます。
ゲストとして、日本軍「慰安婦」問題に関する科研費を「反日」活動に使い込んだというデマを杉田議員に流布された、「フェミ科研費裁判」の原告のお一人である岡野八代教授にご講演いただきます。また同様に杉田議員から、「慰安婦」=性奴隷なる「捏造」を外国に広めた「反日」組織であるというデマを国会でも流布された、「女たちの戦争と平和資料館」(wam)の館長・渡辺美奈さんにもご講演頂きます。
セクシズム・レイシズムをなくすために何ができるのか、ともに考えましょう。
【日時】 2019年5月25日(土)15:00~18:00(開場14:45)
【会場】 早稲田大学早稲田キャンパス 14号館 101教室
【登壇者】
岡野八代氏(同志社大学教授)
渡辺美奈氏(アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam))
【参加費】無料
【主催】反レイシズム情報センター(ARIC)
【共催】早稲田大学ジャーナリズム研究所
【連絡先】参加希望の方はこちらから;
contact@antiracism-info.com (ARIC)
■登壇者プロフィール
岡野八代氏: 同志社大学教授。専門は西洋政治思想史、フェミニズム理論で、フェミニズムの観点からハンナ・アーレントの研究も行っている。日本軍「慰安婦」問題に関する共同研究が、自民党の杉田水脈衆議院議員によって「ねつ造」「活動家支援に科研費(国の科学研究費)流用」等とバッシングされ、名誉棄損で提訴した「フェミ科研費裁判」の原告の一人。『フェミニズムの政治学』(みすず書房)、『思想の廃墟から――歴史への責任、権力への対峙のために』(彩流社)など著書多数。
渡辺美奈氏:日本初の戦時性暴力や日本軍「慰安婦」問題の被害と加害を伝える民衆資料館であるアクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)館長。日本軍「慰安婦」問題について講演会や国連でのロビイング活動を通じて、国内外で発信・啓発活動を行っている。2016年には、杉田水脈議員らによって「「慰安婦=性奴隷」という捏造を世界にばら撒いている」等とバッシングされる中、共同登録日本委員会の代表として、ユネスコの「世界記憶遺産」での日本軍性奴隷制度の関連資料の登録申請活動に参加。