2014年、「JAPANESE ONLY」という横断幕を浦和レッズサポーターが掲げたレイシズム事件が大きな問題となりました。この時には、罰則として日本初の無観客試合や、サポーター団体の解散などの措置が取られました。
しかし、その後も、サッカー界におけるレイシズム(人種差別)はなくなっていません。日本でプレーする外国人選手に対する差別的ツイートや、スタジアムで掲げられる旭日旗が何度も問題となっています。
そこで、私たち反レイシズム情報センター(ARIC)は、FAREと連携してサッカーにおけるレイシズムをなくすためのプロジェクトを立ち上げます。
FAREとは、ヨーロッパ35か国でサッカーにおけるレイシズム問題に取り組む最も大きい国際NGOです(http://www.farenet.org/)。FAREは、UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)、FIFA(国際サッカー連盟)と連携して、サッカーにおけるレイシズムを監視・記録、通報する試合監視プログラム(Match Day Observer scheme)を実施しています(http://www.uefa.org/social-responsibility/respect/no-to-racism/)。
私たちARICはそうしたFAREの活動に賛同し、試合監視プログラムの研修を受けて、日本で唯一の監視プログラム参加団体となりました。今後、日本代表の国際試合や、Jリーグの試合を中心に、サッカーにおけるヘイトスピーチ・レイシズムの問題に取り組んでいきます。
レイシズム問題に取り組みたい学生、サッカーが好きな学生は、ぜひサッカーレイシズム監視の運営ボランティアに参加してみませんか?興味のある方はぜひ説明会にお越しいただくか、ARICまでご連絡ください!
また、活動には参加できない方も、ぜひネット上のレイシズム監視にご参加ください!通報フォーム[リンク]からご参加いただけます。
◆サッカー差別監視プログラム
- 日本代表が戦っているFIFAワールドカップのアジア予選について、スタジアムでのヘイトスピーチ・レイシズム監視、SNSでのヘイトスピーチ・レイシズム監視を行います。
- レイシズムの記録、データ化をし、英訳します。
- レイシズムのデータをFAREに通報し、適切な措置を求めます。
- サッカー界におけるレイシズムをなくすことを通じて、日本社会に反レイシズム規範(ルール)づくりを目指します。
◆学生ボランティアにできること
- スタジアム内での、レイシズムの監視 :試合会場へ実際に行き、コールやチャント、バナー、旗に差別に当たるものがないか監視します。あれば撮影・録音等により記録し、FAREに通報します。
- サッカーに関連した報道・SNS等でのレイシズム行為の監視 :新聞や雑誌の記事、TV中継などの報道機関におけるレイシズムや、Twitterなどでのサッカーファンや観戦者のレイシズムを収集し、FAREに通報します。
- サッカーにおける反レイシズムについての広報・イベント :何がレイシズムに当たるのかを周知し抑制するために、広報活動やイベント活動を行います。
- レイシズム実態についての学習会 :日本におけるレイシズムの実態や海外との違いなど、レイシズム問題について学習会で学びます。
関心のある方は、個別説明会にお越しいただくか、お問い合わせのページからARICまでご連絡ください!