KODAIRA祭を差別・極右から守るため6月10日に差別監視活動を実施します


みなさま

開催2日前となりましたが、KODAIRA祭は私たちが求めていた差別禁止ルールの制定を行わなかったようです。現時点でKODAIRA祭側から何の連絡もありません。(追記:本日午後1時半ごろ連絡がありルール公表はしないとの連絡がありました。末尾に引用します。)

差別煽動を繰り返す百田尚樹氏が大学公認の講演会ゲストとして招聘され、十分な説明なく急遽中止されてしまった以上、講演会予定日の10日の学祭で差別煽動・極右活動が発生するリスクは依然高いというほかありません。中止決定を受け、新しい差別・極右活動発生リスクさえ生じています。卑劣な暴力に狙われるリスクは、子どもや留学生はじめマイノリティにも、来場者にも、大学1・2年生のKODAIRA祭実行委/委員にも降りかかっています。

私たちは差別・極右活動のない学祭実現のため、10日当日に、差別監視活動を行うことにしました。差別・極右活動の発生を監視し、発見ししだい記録と通報(KODAIRA祭と大学当局、悪質なものは法務省など)を行います。(差別通報はこちらまでお願いします

監視の目的は以下3点です。

1.差別抑制:差別を監視するNGOがいることを周知することで、差別を抑制します。
2.証拠保全:差別発生後、証拠を保全することで、後日犯人特定や差別防止策に役立てます。
3.調査・研究:差別事例を蓄積し分析することで今後の差別防止策に役立てます。

※監視活動は原則として一橋大学学生のみで構成される「一橋ARIC」が主体となります。

残念ながら私たちの力が及ばず、おそらく日本初となるはずだった学祭の自主的な差別禁止ルール制定と実効化は、実現されそうにありません。
しかし本キャンペーンは1万1817名のご賛同を得て(6月8日11時現在)、一橋大学内部の学生・院生・教職員が声をあげ、大学内で差別撤廃を求める運動をつくる大きな契機となりました。
また本キャンペーンは、カウンターや立法運動とも異なる、市民社会のルール制定と監視という新しい差別との闘い方を、日本社会に問う契機でもありました。

私たちは今後も、監視とルール作りによって、差別・極右を抑制する制度づくりのため、活動していきます。

ご協力・ご賛同してくださった皆さまに、改めて御礼申し上げます。

(以下、KODAIRA祭実行委からのメール抜粋)

結論から申し上げますとKODAIRA祭として差別禁止ルールを公表することは控えさせて頂きます。
理由としましては、ルール作成自体が講演会実施を前提に進められていたことであるため、中止になった今その前提がなくなったからです。
今後は公表こそ致しませんが、大学の作成したガイドラインに従いKODAIRA祭当日において会場内の安全を保てるよう全力を尽くす所存でございます。
これまでの梁様の数々のご指摘は、委員会内で差別問題に関して何度となく全体で話し合い、見識を深めるきっかけになりました。
様々な側面から物事を見ることに気づかせて頂きありがとうございました。

(以上)

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