1986年10月1日、藤尾正行 「もちろん、当時の日本政府のとった行動が、世界列強と同じように功利的なもの


発言内容もちろん、当時の日本政府のとった行動が、世界列強と同じように功利的なものだったことは否定すべくもありません。しかし、だからといって日本のみが非難されるのは、これまた公正を欠くのではないだろうか。さらに言うと、十九世紀の李朝・大韓帝国には、独立国家を維持していくだけの能力も気概もなく、外交的な混乱を自ら招いてしまったという側面があるんじゃないか。”日韓の不幸なる歴史”を生んだ責任の一半は、やはりアナクロニズムで無能な李朝・大韓帝国の側にもあったのではないか。それは賢明な韓国人も、心中深く知っているだろうと、わたしは思うんですよ。併合された韓国に対して、日本が非常に悪意を持っていたということもないわけでしょう。例えば基礎的な教育についても、日本は多大な予算を出したわけで、世界の植民地の中で識字率がもっとも高まったというような側面もあるわけだ。なるほど、例えば関東大震災の時に、様々なルーモアを流して彼らに圧迫を加えたといった事実もありますよ。しかし、必ずしも悪いことばかりをやったのではないのであってね。〔中略〕そこでわたしが一番許せないのは、過去の罪を全部、明治の先覚者たちに押しつけてしまうことなんだ。今日の日本の基礎をつくった明治の大勲たちがやったことを、すべては血塗られた侵略であり、悪逆非道な帝国主義だったとして、中曽根はじめ、昭和の政治家が口をぬぐって涼しい顔をしている。そんなことが許されるのか、ということですよ。
発言者藤尾正行
所属文部大臣
所属団体自由民主党
発言日時1986/10
発言場所「”放言大臣”再び吠える」『文芸春秋』1986年11月号、pp.116-117
情報源「妄言」の原形 日本人の朝鮮観、pp.306-307 高崎宗司
掲載日時2014/12/15
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事後経過批判を受けたにもかかわらず、この後も講演会などで、「〔日本は〕韓国にも産業をおこしたり善意で統治した」などと繰り返した。
経過情報源「妄言」の原形 日本人の朝鮮観、pp.306-307 高崎宗司
経過掲載日時2014/12/15
経過掲載URL
補足・解説
差別対象カテゴリー: 発言年: 所属政党: 発言者: